大綱

琉球村には、平成22年の「那覇大綱挽」で使用された大綱が展示されています。 この大綱は全長200メートル、総重量43トンの「世界一のわら綱」としてギネス認定されています。

「那覇大綱挽」は毎年10月に那覇市で行われ、かぬち棒で結合させた女綱と男綱を、 西東に分かれた市民が引き合うお祭りです。

現在、「那覇大綱挽」は世界一の綱引きとして那覇市民や沖縄県民の誇りとなり、 沖縄の観光復興にも貢献する最大の伝統行事として定着しています。

歴史や背景

かつて那覇は、浮島と呼ばれた港町でしたが、交易品を取り扱う国庫や江戸幕府による役所の設置により次第に発展していきました。

那覇の発展とともに周辺の村々を加え、市民の士気をあげるため、「那覇大綱挽」は交易都市・那覇を象徴するイベントへと成立しました。

現在では、綱を引くことで幸せと平和を引き寄せ、家庭円満、商売繁盛、子孫繁栄、無病息災を願う伝統行事となっています。