国登録有形文化財 旧國場家

和琉折衷 昭和初期の沖縄民家

竣工年1930年
移築前所在地国頭村字浜

歴史や背景

旧國場家は、1930年に国頭村字浜に建てられ、1990年に琉球村へ寄贈されました。
戦後、経済界を先導した國場幸太郎氏が、自身の祖父と父のために建てた民家です。

琉球村の民家のほとんどが明治以前の建築であるのに対し、旧國場家は琉球村に移築された古民家の中では比較的新しく、昭和初期に建てられています。
琉球建築と日本建築の様式が一体となった、昭和初期によく建てられた沖縄の民家の特徴をよく表している民家です。

注目ポイント

旧國場家は、日本建築の様式を取り入れた外観と、沖縄の伝統的な間取りが一体となった和琉折衷の古民家です。

日本建築の様式を取り入れた外観

明治期に建てられた沖縄の一般民家は、玄関がなく窓が障子であるのに対し、旧國場家は玄関があり、建物の四面にはガラス戸がめられています。

沖縄の伝統的な間取り

旧國場家は、沖縄の古民家に見られる一番座と二番座、裏座に分かれている間取りです。

二番座には沖縄の仏壇が置かれている部屋があり、裏座にはジール(囲炉裏)が配置されています。

琉球村で体験できること

旧国場家では、琉球泡盛の飲み比べができる場を設けています。
また、お土産屋さんでも琉球泡盛が販売されており、自宅用や贈り物としても喜ばれること間違いなしです。

琉球泡盛とは

琉球泡盛は、琉球諸島で造られる伝統的な蒸留酒です。
タイ米を原料とし、黒麹(黒麹菌を用いた米麹)でアルコール発酵させた後に蒸留する製法により、泡盛は独特の風味と香りを持つ酒となります。

3年以上貯蔵された泡盛は古酒(クース)と呼ばれ泡盛を寝かせることでアルコールの刺激が和らぎ、こくや独特の香りが引き立ち一層美味しくなるのです。

琉球泡盛の飲み比べ

旧国場家で飲むことができる琉球泡盛は、咲元酒造で造られた6種類です。

飲み比べできる琉球泡盛

  • 琉球泡盛多幸山 25度
  • 琉球泡盛 粗濾過 多幸山 44度
  • 琉球泡盛 多幸山 44 度
  • 咲元復刻 30度
  • 三年古酒 30度
  • 五年古酒 30度