photo: 関 康隆 Yasutaka Seki Photography
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沖縄はウマチーの季節
今年もウマチーの季節がやってくる。ウマチーとは、豊穣祈願や収穫祭のこと。かつて沖縄(本島)では、旧暦の2月に「ニングヮチウマチー」として麦の豊穣祈願、旧暦3月の「サングヮチウマチー」では麦の収穫祭を、旧暦5月の「グングヮチウマチー」では稲の豊穣祈願、旧暦6月の「ルクグヮチウマチー」では稲の収穫祭の年4回行われていた。ウマチーは、琉球王朝時代に盛んに実施された。王朝に仕える女性の神職「ノロ」や役人が、それぞれの集落の拝所を訪れ巡礼した。 現在は、麦稲四祭全ての儀礼を行う集落は少なく、旧暦5月、6月のウマチーのみ御願を行う地域が多い。御願が終わると賑やかな宴が始まる。
働き者の女性マミドーを歌った労働歌、「マミドーマ」
そのときに歌い踊られる曲が「マミドーマ」だ。マミドーマは、カマ、クワ、ヘラを手に、軽快に農作業の様子を表現し踊られる、八重山生まれの民謡。マミドーマのマミドーとは、真の女性という意味(マ=真、ミドー=女性の意)。武富島の働き者の女性で、畑仕事で農具を使わせても男勝りだったことから「女の中の女」、「マミドー」と呼ばれた。もともと八重山では、「マミドー」という曲名で、種子取祭で数多くある奉納芸能のなかのひとつだったそう。それが、徐々に余興用にアレンジされ、沖縄の至る所で歌われるようになった。
琉球村の年中行事「グングヮチウマチー」で「マミドーマ」を披露
琉球村では、2020年7月5日(旧暦の5月15日)に年中行事イベント「グングヮチウマチー」として、「マミドーマ」が披露される。種まき、耕作、収穫など農作業をストーリー仕立てで紹介し、豊穣祈願を行う「グングヮチウマチー」、琉球村でぜひご体感ください。
1)まみどーまよ まみどーま 女童どぅ女童 ※ウーヤキ ユノーレ
2)まみどーまや 何処生り 女童や何処生り
3)竹富に生りてぃり 仲嵩に産てぃり
4)朝に起すり 早朝に目ゆすり
5)大鍬ゆ取り持ち 長ぴらゆ取り差し
6)大畑 走り行き 長畑走り行き
1) まみどーまよ まみどーま 女童どぅ女童 ※ウヤキユナホーネ ウヤキ マミトーマ
2)鍬打ちぬ うむさや びら使いぬ 珍さや