「打ち鳴らし鳴らし 四つ竹は鳴らし 今日や御座出ぢて 遊ぶ嬉しさ 」。琉球舞踊の中で最も優美な演目「四つ竹(ゆちだき) 」。琉球村では5月まで、「琉球華の舞」と題し「四つ竹」など花にまつわる演舞を披露します。琉球村で沖縄の原風景を音楽旅行しましょう。
photo: ジャン松元
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荘厳な琉球舞踊「四つ竹(ゆちだき)」は、艶やかな紅型衣装と優美な舞が印象的な琉球古典舞踊、その起源は1404年。琉球王国と中国が朝貢関係を結び、中国皇帝の冊封使が派遣されるようになり、歓待の宴が催されるようになった。その際、踊られていたのが琉球舞踊、現在の「古典舞踊」である。
踊り手、演奏者は全て首里士族の子弟を中心に任命された。そのため踊り手もすべて男性が女形として踊られていた。
古典舞踊は、老人踊、女踊、若衆踊、二才踊、打組踊に分けられ、「四つ竹(ゆちだき)」は、女踊りに分類される。女踊は、古典舞踊を代表する踊りのひとつで、主に愛や恋を主題としている。女踊りの中でも、「四つ竹(ゆちだき)」、「天川(あまかー)」「本貫花(むとぅぬちばな)」など、現代に伝わり人気を博している演目は、玉城朝薫が創作したと言われ「古典女七踊り」と呼ばれる。
四つ竹とは、両手に二枚ずつ握り、手のひらを開閉することで打ち鳴らす小さな打楽器。赤と黒の漆で仕上げられた四枚の竹からできていて、お祝いの席を清める響きをもっている。主に御冠船踊りの中秋の宴で踊られた祝儀舞踊で「踊くはでさ節(うどぅいくふぁでぃさぶし)」という曲に乗せて踊られる。ちなみに「踊くはでさ節」の本歌とされるのが、久米島の「くはでさ節」。「四つ竹」は、古典舞踊女踊の演目であり、舞踊で使用される楽器の名前。その舞踊「四つ竹」で演奏される曲名が、「踊くはでさ節(うどぅいくふぁでぃさぶし)」である。
琉球村で古の琉球のうたと踊りを体感しよう! 琉球村と沖縄音楽旅行のタイアップ企画! 琉球村は、楽しいアトラクションが満載です。1月17日からは、花にまつわる唄や踊りを楽しむことができる「琉球華の舞」がスタート! もちろん、艶やかな紅型をまとった優美な「四つ竹」の演舞も観る事ができます。100年先に伝えたい沖縄の歌と風景を琉球村でご体感ください。 詳細は、琉球村のオフィシャルサイトで。