沖縄には、昔から現代に伝わるお祝いがたくさんあります。琉球村では、旧暦に沿って、お祝い行事の体験イベントを随時開催してます。旧暦1月20日に開催される「ジュリ馬スネー」、「ユイユイ」と威勢よく声を上げ踊る華やかな舞いをご体感ください。
photo: ジャン松元
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旧暦1月20日の廿日正月(ハツカソーガチ)といわれるこの日に、ジュリ馬スネー(ジュリ馬行列)は行われます。ジュリ馬の「ジュリ」とは、沖縄の言葉で遊女のこと。琉球王朝時代、現在の那覇市辻に「辻遊郭」が創設され、沖縄各地からジュリが集まりました。各遊郭から選ばれたジュリたちが、華やかに琉球衣装で着飾り、馬の頭の飾りものをつけ、 「さいんそる節(せんするぶし)」などの曲に合わせ「ユイユイ」と威勢よく声をあげながら舞を披露するとても華やかなお祭り、それが「ジュリ馬スネー」です。しかし、この祭りには、悲しいストーリーが隠されています。ジュリたちは貧しい家庭の口減らしのために親に売られてきた娘。借金の返済が済まないと自由に外にも出られないし、実家へは戻れません。 たとえ自由に外に出られる身となっても元ジュリという噂はたちまち広がるため、決して実家には戻れない運命。しかし、年に一度廿日正月の「ジュリ馬スネー」の時だけ唯一、外の世界の家族に自分の元気な姿をみせることができたのです。遊郭では、琉球独特の歌謡や舞踏、料理によるもてなしがなされていました。辻の遊女は特に芸妓としての性質も強かったとされています。その中から幾多の沖縄民謡も誕生しました。「ジュリ馬スネー」で歌われる「さいんそる節」は、組踊「高良万歳」で、兄弟が親の仇をうつために人気芸人、京都の小太郎に成りすまし、敵に近づいてゆく場面に使われる曲。親を思う物語で
琉球村で琉球のうたと踊りを体感! 琉球村と沖縄音楽旅行のタイアップ企画! 琉球村は、楽しいアトラクションが満載です。旧暦二十日正月に開催されるジュリ馬スネー。今年は2月27日、琉球村 ジュリ馬スネーを開催。3月1日から31日まで毎日10時と16時に行われる道ジュネーで、ジュリ馬を披露します。100年先に伝えたい沖縄の歌と風景を琉球村でご体感ください。