100 OKI SONG

『テンヨー節』~今に伝わる歌と踊り 琉球の原風景を訪ねる旅~

「テンヨーテンヨーシトゥリトゥテン ササ ハーリガヨーヌユイヤナ」覚えやすい囃子が特徴的な「テンヨー節」は、老若男女に愛されるエイサー曲。琉球村では、「テンヨー節」を園内で歌唱、歌と踊りを通じて未来に伝承しています。ぜひ、琉球村でご体感ください。

photo: 関 康隆 Yasutaka Seki
Photography
facebook page https://www.facebook.com/y.seki.photo
Website http://yasutakaseki.com

『テンヨー節』~今に伝わる歌と踊り 琉球の原風景を訪ねる旅~

沖縄にエイサーの季節が訪れた。このコーナーでは、何度かエイサーの曲を取り上げてきたが、改めてエイサーについてまとめてみたい。
エイサーとは、本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつで、主に各地域の青年会がそれぞれの型を持ち、旧盆の夜に地域内を踊りながら練り歩く。これを「道ジュネー」と言う。エイサーの形態はいくつかに分類されるが、現在では、そのほとんどが大太鼓、締め太鼓を中心とした「太鼓エイサー」だ。旗頭、太鼓踊、手踊、チョンダラー、地謡で構成される。地謡(じうて)とよばれる唄い手からは、よなは徹、松田一利、上間綾乃など、現在も多くの唄者を排出している。エイサーは、沖縄音楽にとって、大きな役割を担っているといえる。
エイサーの起源については、今も検証され続けているが、文献が少ないため、様々な説がある。1603年から1606年にかけて当時の琉球王「尚寧王」より知遇を得た浄土宗の「袋中上人」が仏典を踊りながら唱える「念仏踊り」を伝え、沖縄独自の念仏踊りの形態であるエイサーへと発展したという説が最も有力とされている。
年々エイサー熱は高まり、祖先崇拝などの信仰の意味合いのみならず、娯楽的な要素を持った沖縄の伝統芸能として各地で競い合って踊られるほか、アクロバティックな振り付けを施した創作エイサーなども生まれてた。琉球村で毎日上演されるエイサーは、青年会の伝統エイサーのスタイル。今回のテーマ曲としてセレクトした「テンヨー節」は、エイサーのスタンダ-ド曲。ハヤシが特徴的で覚えやすいナンバー。元歌は、宮古島に伝わる民謡の「中立ぬみががま」。この歌のメロディーに旧盆の内容歌の歌詞をのせて、エイサーとして踊られるようなったとされている。
琉球村では、旧盆の時期のみならず、年間を通して、エイサーを楽しめる。勇壮な中にも遊び心があるエイサーを琉球村で体感してください。

  • ① 【撮影モデル】(写真前列右から)地謡:兼城賢司/踊り手:兼城美幸/古川久美 /謝花愛子 (写真後列右から)エイサー:黒木綾子/上原大史/山城翔/山城誠
  • ② エイサーの大太鼓は、音頭取り的役割。演技中はリズムをキープし常に全体をリードする重要なポジション
  • ③ エイサーで使用する打楽器、パーランクーと大太鼓
  • ④ 【テンヨー節の実演】2019年8月15日~2019年11月14日の期間中、道ジュネーにて「テンヨー節」を披露します
テンヨー節
琉球村
  • 住所 沖縄県恩納村字山田1130
  • 電話 098-965-1234
  • 業営 9:00~18:00(受付17:30)
  • 2019年10月~ 9:00~17:30(受付17:00)
琉球ナビィロード
『琉球ナビィーロード』
琉球村35周年記念オリジナルCD
PRICE: 2,160円(tax in)

琉球村入園情報
電話:098-965-1234
営業:9:00~18:00( 受付 17:30)
料金:大人16才以上1,200円
小人6才~15才600円、6歳未満無料
詳細:www.ryukyumura.co.jp

「テンヨー節」

1)待ちかねてうたる 七月んけーなてぃ
テンヨーテンヨーシトゥリトゥテン

2)いちが八月ぬ十五夜なゆら
テンヨーテンヨーシトゥリトゥテン ササ ハーリガヨーヌユイヤナ

3)かりゆしぬ遊び 打ち晴りてぃからや
テンヨーテンヨーシトゥリトゥテン ササ ハーリガヨーヌユイヤナ

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