「汗水ゆ流ち 働らちゅる人ぬ 心うりしさや 輿所ぬ知ゆみ」。勤労を尊ぶ歌として県民に親しまれている「汗水節」。 琉球村では、「汗水節」をテーマソングに働く様子を舞踊化した「マミドーマー」を披露します。琉球村で沖縄の原風景を音楽旅行しましょう。
photo: ジャン松元
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「汗水節」は、働く喜びを伝える沖縄を代表する教訓歌のひとつ。この曲が生まれた当時、日本は大不況下にあった。昭和3年、沖縄県が行う労働を奨励する民謡募集の入選曲として誕生した。「勤労の尊さ、勤倹貯蓄の心がけ、社会奉仕の心」を説いたこの歌の作詞は、旧具志頭村出身の仲本稔氏。作曲は、「えんどうの花」で知られる宮良長包氏。
実は、宮良氏が琉歌を作曲するのは、「汗水節」が初めてだった。当初「勤倹貯蓄の奨」という題名だったが、宮良氏が「汗水節」と改題し発表し県内に広まっていった。奉仕の心を説き、労働するすべての人に共感を得た仲本氏の歌詞、そして宮良氏の美しいメロディーがあるからこそ、時を超え、国境を越えて愛さている曲なのだ。
仲本稔氏と宮良長包氏は、生前顔を合わせた事がなかったという。具志頭の地に宮良氏の墓が建立され、没後この地で出会ったのは、感慨深いエピソード。「汗水節」は、現在でも、沖縄県はもとより、ハワイや南米の沖縄県人会でも唄い繋がれている。とりわけ作詞した仲本稔の生誕の地、八重瀬町では毎年「汗水節大会」が開催されている。また、具志頭城趾のふもとにある「汗水節記念碑」には歌詞が刻まれており、「汗水節」の心を後世に伝えている。
琉球村で古の琉球のうたと踊りを体感しよう! 琉球村と沖縄音楽旅行のタイアップ企画! 琉球村は、楽しいアトラクションが満載です。4月からは、「汗水節」をテーマソングに、働く様子を舞踊化した「マミドーマー」がスタートしてます! 6月30日には、「5月ウマチー」、7月30日には、「6月ウマチー」のパレードを開催。家遊びでは、農具を活用した歌踊りが体験できます。100年先に伝えたい沖縄の歌と風景を琉球村でご体感ください。